小浜島の美しいサンゴ礁を堪能できるアクティビティをご紹介!
目次
小浜島のサンゴ礁を観察!
小浜島はとてもきれいな海に囲まれている島です。海水の透明度が高く、海中を泳いでいる魚の姿もはっきりと映っています。
都会ではなかなか見られないエメラルドグリーン色の海に感動しつつ、カラフルなサンゴ礁の景色を、海の中に入らなくても楽しめる素晴らしい島です!
小浜島ってどこにある?
そもそも、小浜島についてご存知でしょうか?沖縄本島よりさらに南に位置する、八重山諸島のほぼ中心に位置しています。
石垣島と西表島の間にあり、石垣島からは南西へ約17km。人口は600人未満の小さな島です。
島内一の標高約99mの大岳(うふだき)からは、島内や周囲の海を見渡すことができ、小さいながらも世界有数のサンゴ礁に囲まれた美しい小浜島を体感できます。また、西表島・黒島・竹富島・石垣島も見ることができるため、八重山諸島の『てんぶす』(沖縄方言でおへそという意味)とも呼ばれています。
NHKの連続ドラマ『ちゅらさん』の舞台になったことで、全国的にも有名になりました。サトウキビ畑と牧場が広がり、美しい自然と昔ながらの素朴な沖縄を感じることができます。
島ではたくさんの伝統行事が行われていますが、特に旧暦8月の戊亥のスクミから始まり、4日間行われる『結願祭』は、舞台で多くの芸能が神へ奉納されます。この『結願祭』を含む小浜島の芸能は、2007年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
興味がある方は、このタイミングで島を訪れてみてはいかがでしょうか。
小浜島で見られるサンゴの実態
とてもきれいなサンゴ礁ですが、様々な要因により危機的な状態となっています。その一つが地球温暖化による海水温の上昇や海面上昇などの環境ストレスです。また、海洋汚染による富栄養価(リン・窒素栄養塩類が増加すること)などの、地域的な環境ストレスも挙げられます。
具体的な被害例としては、台風によるサンゴの破壊や海洋の酸性化によるサンゴの石灰化機能の低下があります。オニヒトデによる被害や、海水温の上昇によってサンゴが白化することもあるのです。このような状態が続くと、世界の3分の1のサンゴが絶滅してしまう可能性があると言われています。
地球温暖化によるサンゴへの影響
地球温暖化により海水温が上がると、サンゴと共生している褐虫藻(かっちゅうそう)がサンゴの体内からなくなるため、サンゴの骨格が透けて白化する現象が見られます。この状態が一時的なら大きな問題とはなりませんが、長い間褐虫藻がいないと栄養を受け取ることができなくなり、サンゴが死滅してしまうのです。
サンゴ礁の衰退の原因はサンゴの白化ですが、海水温の上昇以外にも強い光や紫外線、低塩分などのストレスによっても引き起こされます。美しい海を守りサンゴ礁の破壊を食い止める対策として、環境省は『サンゴ礁生態系保全行動計画』を策定しています。
この計画は地域同士のネットワークによって、サンゴ礁保全のための活動内容や情報を共有するという狙いです。サンゴ礁生態系の重要性を認識して主体的な行動をするためのエコツーリズムの推進や、土砂や汚染物質の発生源への対策を行う総合的な管理、食害生物の除去にも取り組んでいます。
小浜島でサンゴ礁が見られるアクティビティ
小浜島は、西表石垣国立公園の中にある日本最大級のサンゴ礁群『石西礁湖』に囲まれた島です。美しい海には400種類を超えるサンゴ礁が広がり、多くのアクティビティを楽しめます。その中からオススメのアクティビティを一部ご紹介します!
小浜島シュノーケリング
たくさんのお魚ときれいなサンゴ礁を楽しめるアクティビティとしてオススメなのは、なんといってもシュノーケリングです!周辺の海には、それぞれに違った楽しみ方ができるシュノーケリングスポットがたくさんあります。
絶滅危惧種に指定されたマンタやウミガメが行き来するスポット、テーブルサンゴやエダサンゴが美しい海域や熱帯魚が多く生息するスポット、とても透明度が高く海中でも視界50mを超えるスポットなど、楽しみ方はさまざまです!
小浜島は周囲約16kmと小さな島ですが、波が少ないため、ほぼ1年中シュノーケリングが楽しめる抜群のスポットです。ツアーでは、その日の天候や海の状況を考慮して安全なスポットへガイドが案内するので、初めての方や泳ぎが得意ではない方でも、安心して参加することができます。
また、寒い時期でも水温が20度を下回ることがほとんどないので、ウェットスーツを着用していれば、問題なくシュノーケリングを楽しめます!美しい海でサンゴ礁を眺めつつ、生き物とたわむれてのんびり過ごすのも良いですね。
小浜島ダイビング
海上から海底が見渡せるほど透明度が高いため、小浜島はダイビングにも最適なスポットです!小浜島周辺で行うダイビングは、日本最大のサンゴ礁域で楽しめるのが特徴です。
赤・青・黄色などのカラフルなサンゴ礁が東西に約20km、南北に約15kmと、見渡す限り広がっている『石西礁湖』と呼ばれるサンゴ礁。そこでは映画『ファインディング・ニモ』で知られるカクレクマノミや、擬態化するデバスズメダイ、ウミガメやその他たくさんの熱帯魚たちに出会うことができます!
なお、小浜島でダイビングを体験する方の約8割が初心者です。経験したことがない人はいろいろと不安なことが多いかもしれませんが、ツアーではインストラクターが耳抜きや息継ぎの練習、ウェットスーツの着用方法などていねいにレクチャーしてくれます。
また、ライセンスが不要なためその場でやりたいと思ったら参加できますし、泳げないという方でも酸素ボンベの呼吸の仕方を覚えれば問題ありません。インストラクターも近くにいますし、生き物を観察してサンゴ礁の美しさに見とれていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
基本的には水着以外の持ち物も一切不要ですし、初心者でも泳げない人でも、安心安全で楽しめるのが魅力ですね!
小浜島のサンゴ礁を楽しむための注意点
たくさんの生き物やサンゴ礁を見ていると、ついつい夢中になってしまうことも多々あります。ですが、小浜島でのアクティビティには注意点もありますので、ルールを守って楽しみましょう。
むやみに触らない・踏まない
サンゴ礁は植物のように見えますが、実は動物です。クラゲやイソギンチャクの仲間で、刺胞動物(腔腸動物)に分類されています。
サンゴ礁の成長にはとても時間がかかり、1年間にほんの数センチしか伸びません。そのため、アクティビティを楽しむ際に触ったり、踏んだりすると大変です。
あまり知られていませんが、サンゴは人間が快適な生活をする上で、重要な役割を果たしてくれています。先ほどサンゴは動物と説明しましたが、植物と同じように二酸化炭素を吸収して酸素を作り出しています。
また、サンゴ礁には天然の防波堤としての役割のほか、海を浄化する働きもあります。ほかの生き物にも影響を与えており、海の中の生物や環境だけではなく、私たちが住む地球にも大きな役割を果たしてくれているのです。
ゴミは必ず持ち帰る
発生したゴミは必ず持ち帰りましょう。オニヒトデなどによるサンゴ礁の被害についても説明しましたが、実はサンゴ礁に一番悪影響を与えているのが、私たち人間です。
開発による赤土の流出や埋め立て、生活排水による水質汚染やゴミの投棄、マナーの悪い観光客や釣りによる被害など、サンゴ礁をたくさん殺してきたのは人間だという事を、今一度肝に銘じなければならないのです。
まとめ
サンゴ礁とは切っても切れないつながりがある小浜島。こちらでご紹介したアクティビティ以外にも、『幻の島』と言われる島を巡るプランなど、楽しみが尽きないのが小浜島です!
昔ながらの沖縄の風景を満喫できて、家族で楽しめる大型リゾート施設もそろっています。サンゴ礁が輝くきれいな海でたくさんのアクティビティを楽しめ、南国のリゾート気分を満喫できる『癒しの楽園』。家族や仲間、恋人で、ぜひ小浜島へ行ってみませんか?