
小浜島での移住生活を始める前に知っておきたいこと!仕事・住まい・生活のリアルを徹底解説
目次
小浜島に住んでみたい方へ!
移住先として注目される理由と基本情報
沖縄県八重山諸島に位置する小浜島は、豊かな自然と落ち着いた雰囲気が魅力の離島です。
その雰囲気に魅了され「帰りたくない、住みたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。
今回は、「離島の離島」小浜島への移住に興味のある方に向けて、仕事、住まい、生活などについてリアルな情報をお届けいたします!
◆小浜島移住に興味のある方
◆離島の生活について興味がある方
◆小浜島での生活のリアルが知りたい方
小浜島ってどんなところ?
小浜島は、沖縄県のさらに南西に位置する島々八重山諸島に含まれる離島のひとつです。ドラマ「ちゅらさん」の舞台になり一躍有名になりました。
サトウキビ畑が広がるのどかな風景が残っている反面、大型リゾートホテルも充実しているという一面もあり、色々な楽しみ方ができる人気の離島です。
まずは、そんな小浜島の基本情報をご紹介します。
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小浜島の人口・面積
小浜島の面積は約7.86平方キロメートルと、自転車でも観光できるコンパクトな島です。
人口は約700人前後で、島内はそこまで混み合うこともなく静かな環境ですが、暮らす上では良くも悪くも近所の方とはほぼ顔見知りになる環境でもあります。
小浜島への行き方
小浜島には空港がないため、石垣島を経由し、石垣港から発着するフェリーでアクセスする必要があります。
所要時間は約25分とそこまで遠くないので、日帰りで観光する方も増えています。
往復料金は3,000円程度ですが、離島住民が申請出来る沖縄県離島住民割引運賃カードを持っていると割引が適応されるので、4割引程度の値段になります。
小浜島へのアクセスについてもっと詳しく↓

小浜島の気候
小浜島は亜熱帯海洋性気候に属しており、1年を通して温暖な気候が特徴です。
平均気温は約18〜30℃で、冬でも15℃を下回ることはほとんどありません。一方で、夏は30℃を超える日が多く、湿度も高いため、暑さ対策が欠かせません。
7月から9月にかけては台風が多発。住居だけでなく、食料の備蓄など台風対策も必要になります。
小浜島内の交通事情
小浜島には路線バスやタクシーはありません。観光の主な移動手段はレンタカーやレンタバイク、レンタサイクルです。
定住するならやはり車があった方が便利でしょう。離島で暮らす方は、島に1台、石垣島に1台と、それぞれに車を所有している方も多いです。
小浜島の仕事事情
移住者に人気の職種と働き方
小浜島への具体的な移住を考えた際、「どう働くか」も悩みどころのひとつですよね。小浜島の仕事事情はどんな感じなのでしょうか?
小浜島で見つかる主な仕事の種類
小浜島の主な産業は観光業と農業です。
ホテルや飲食店でのスタッフ、ツアーガイドなど観光関連の仕事が多く、観光シーズンには求人も活発です。
サトウキビやパインの生産に関わる農業も就業しやすい分野です。
完全に移住する前に、まずはリゾートバイトで1ヶ月住み込みで働く方も多いです。
竹富町のハローワークを利用するのもよいでしょう。
住まい探しのリアル
賃貸物件はあるの?
仕事に目処が立ったとして、小浜島には賃貸物件はあるのでしょうか?
小浜島の賃貸物件事情と空き家の現状
小浜島で賃貸物件を探すのは、かなり根気が必要です!
町内に不動産会社がなく、賃貸物件もほぼ満室の状態で、慢性的な住居不足です。知人を介して情報をもらうことがほとんど。
島に知り合いがいない場合は、竹富町役場で相談するか、石垣島にある不動産屋に行ってみましょう。
小浜島で働きつつ、石垣市からフェリーで通勤し、気長に物件を探すというのも一つの手段です。
小浜島での生活費と暮らしの実態
移住後のリアルな毎日
小浜島で暮らす場合の生活費など、おおよその相場をご紹介します。
生活費の内訳(食費・交通費・光熱費など)
小浜島の生活費は月10〜15万円程度が目安です。家賃の相場は離島全体から推測した目安です。
主な内訳は以下のとおりです。
○食費:2〜4万円(輸送費がかかるので本土より高め)
○光熱費:1〜2万円(冷房・給湯が電気依存のため高くなる傾向)
○ガス・水道代:数千円〜1万円程度
○通信費(携帯費&WiFi):5,000円〜
島内での買い物事情と生活インフラ
小浜島にスーパーやコンビニはなく、商店が1軒のみ。基本的には個人で石垣島へフェリーで買い出しに行き、船積みサービスを利用することになります。
船積みとは、石垣島のスーパーで買い物をし、会計時に「何時の船に乗ります」と伝えると、荷物を港に運び指定の船に積み込んでくれるというサービスです。
また、小浜島には診療所もありますが、重篤な場合は石垣島の病院へヘリコプターなどで搬送されます。
そのほか小浜島にあるもの・ないものをまとめました。
○歯医者:なし(石垣島に通う必要あり)
○駐在所:あり
○郵便局(ATM):あり
○ガソリンスタンド:1軒
教育・子育て環境の充実度は?
小浜島には小中学校が1校ずつあり、それぞれ50名以下の生徒数です。高校はないので、進学のために島外もしくは県外へ出る必要があります。
石垣島の高校に進学する場合は寮が利用できます。
また、「こどもの通院治療にかかる渡航費助成金」という制度があり、通院時のフェリー代に対して補助が出ています。
移住してから後悔しないために
よくある失敗とその対策
そもそも空き住居がないという現状では、すぐに小浜島に住むのは難しそうな感じですよね…。
それでも小浜島移住を切望する方のために、注意点をまとめました!
移住に失敗する人の共通点とは?
「何となくの憧れだけで移住」「収入源が不明確」「地域と関わらない」などが、失敗する人の共通点です!
現地の実態を知らずに来てしまうと、想像と現実のギャップに耐えられず、すぐに帰郷してしまう人も少なくありません。
理想と現実のギャップにどう向き合うか
離島の生活は不便さを受け入れることが前提です。
交通、物価、インフラの弱さを理解し、自然に囲まれた暮らしを楽しむ気持ちがあるとよいでしょう。
そして何より、島の住民のみなさんに敬意を持って接し、「何でも教えていただく」という姿勢でいることが重要です。
孤立しないためのコミュニティ参加のコツ
小浜島はじめ八重山諸島では大切に守られてきた祭事が年中行われています。
そのほかにも、島の暮らしの中では移住者がお手伝いできることとできないことがあるので、積極的に質問し、「お手伝いはいらない」と言われても「拒絶」ではなく「伝統」ととらえ、祭事は気楽に見物する、くらいの気持ちでいましょう。
島の方への敬意と謙虚な姿勢が移住者の島暮らしの大切な心得です。
まとめ
小浜島への移住について、住居不足によりすぐには難しいことを前提に、ご紹介しました。
まずは雰囲気を肌で感じるためにも、住み込みのリゾートバイトに申し込んでみる、というのがチャレンジしやすいのではないでしょうか。
情報収集と現地との接点づくりを怠らず、長期的な視野で移住を計画していきましょう!
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