小浜島旅行を満喫するには?島への行き方から外せない大人気スポットまで徹底解説!!
目次
小浜島旅行を満喫しよう!
小浜島をご存知ですか?
八重山諸島というと、石垣島や西表島に行ったことがあっても、その他の島についてはあまり知られていないのではないでしょうか?
今回は、石垣島と西表島の間にある、小浜島の魅力をご紹介します。
小浜島ってどんな島?
小浜島は、八重山諸島のちょうど真ん中にあり、「八重山のへそ」とも呼ばれる小さな島です。
沖縄本島からは400キロメートル以上離れています。
西表石垣国立公園にある日本最大級のサンゴ礁群「石西珊瑚」に囲まれた島です。
西表島までは2キロほどしか離れていません。
面積は7.86平方キロメートル、人口700人ほどの島です。
隆起珊瑚礁からなる平らな島が多い八重山諸島ですが、小浜島には標高99.8メートルの大岳(うふだき)があります。
さとうきび畑が広がる、のどかな島です。
この島の特徴は、島の1/5をヤマハが開発し、現在三井不動産所有のリゾート施設「はいむるぶし」とユニマットグループが所有する「ホテルニラカナイ小浜島」があることです。
八重山諸島で唯一、大型リゾート施設がある島になっています。
そのため、島の大きな産業は観光業ですが、畜産もさかんです。
年間15万人程度の来島者があります。
沖縄からは423キロメートル離れています。
小浜島への行き方
小浜島には空港がありません。
石垣島から高速船またはフェリーで入島することになります。
各都市から飛行機で石垣島へ
石垣島へは、羽田、名古屋、関西、福岡の各空港から直行便が出ています。
一番遠い羽田から3時間30分ほどです。
それ以外の都市からは、まず沖縄の那覇空港に入り、飛行機を乗り換えて石垣島に向かうことになります。
那覇から石垣島へは、日本トランスオーシャン航空と全日空の便があります。
所要時間は55分程度です。
石垣島からフェリーで小浜島へ
石垣島からのフェリーは、「ユーグレナ石垣島離島ターミナル」から出港します。
石垣空港からターミナルへ直行する場合、タクシーなら所要時間は10分程度、料金は約3000円です。
路線バスでターミナルに行く場合、2路線ありますが、いずれも40分程度です。
バス会社によって運賃が違いますが、500円程度で利用できます。
どちらも1時間に2本程度の運行です。
石垣島から小浜島への乗船券は、インターネットで事前予約するか、ターミナル1階にある、船会社の窓口で購入します。
利用する2日前まで購入でき、往復便をまとめて購入する場合、復路便は14日以内であればどの便でも乗船可能です。
予約方法も、日付と路線、利用人数を入力だけですので簡単です。
24時間前まで無料でキャンセルできます。
ターミナルで直接購入する場合、船会社2社の窓口がありますが、価格は同じです。
また、どちらの窓口で購入しても、両方の船会社の便を利用できるようになっています。
フェリーは、ターミナルの海側にある浮き桟橋から出港し、石垣島から小浜島までの所要時間は約25分です。
フェリーターミナルには、お土産屋さんや食堂もあります。
フェリーチケットは事前予約がおすすめ!
上述したように、フェリーチケットは、ネットで事前購入ができます。
普段は、満員で乗れない!ということはないのですが、ゴールデンウィークや夏休みの時期は、乗船者がとても多いです。
利用当日にターミナルでチケットを購入しようとしても、満員で買えない場合があるかもしれません。
旅行の計画ができあがったら、早めにネットで事前予約をしましょう。
小浜島の天候
八重山諸島は、亜熱帯地方に属しており、1年中暖かいエリアです。
島の最低気温は15度を割ることはほぼなく、最高気温も平均値で32度程度しかありません。
最近は東京のほうが夏は暑いかもしれません。
雨量が多いのは、5月から6月の梅雨の季節と、台風が来る8月から9月ごろです。
亜熱帯特有のスコールも降ります。
小浜島の季節は大きく分けると、夏シーズンと冬シーズンに分けることができます。
小浜島旅行のベストシーズン
小浜島旅行のベストシーズンはいつでしょうか?
ギラギラとまぶしい太陽が照りつける「これぞ南国」という真夏がベストシーズンというイメージがあるかもしれません。
たしかに真夏は多くの旅行客が訪れる人気のシーズンですが、人が多く賑やかで島らしさがないですし、紫外線量もピークになります。
秋は旅行客も減り快適なシーズンです。
しかし、台風が多く来る季節でもあります。
冬でも暖かい小浜島ですが、ウェットスーツを着ても長い時間海に潜れるほど暖かくはありません。
せっかく南の島に来たのに、海が満喫できないなんてもったいないです。
じつは小浜島のベストシーズンは「春」3月から5月頃なのです。
ゴールデンウィークは旅行客が増えることを考えると、3月4月がよいでしょう。
春の平均気温でも20度以上ありますので、本州より季節がひとつ進んでいます。
小浜島での移動手段
前述したとおり、小浜島の面積は7.86平方キロメートルあります。
皇居の広さが1.15平方キロメートル、大阪城の広さが0.71平方キロメートルです。
小島とは言うものの、歩いて周るには広すぎます。
また標高100メートル近い山もあり、島全体に坂道が多いです。
そのため、旅行者の主な移動手段は、レンタサイクル、レンタルバイク、レンタカーになります。
レンタサイクル
小浜島の道路は、島ながらも舗装されているため、自転車で走りやすい島です。
坂道が多いため、体力に自信がない方は、電動自転車をおすすめします。
レンタルバイク
免許さえあれば、坂道も気にならないバイクがおすすめです。
のんびり走れば、島の雰囲気も感じられることでしょう。
レンタカー
暑いのが苦手な方やご家族連れ、効率よく島を旅行したい方などは、自動車を借りるのも良いです。
徒歩
前述したように、歩くには広すぎる島であるため、他の移動手段を利用する方がよいでしょう。
ですが、トゥマールビーチであれば、小浜港から5分ほど歩けば到着します。
小浜島旅行で欠かせないアクティビティ5選
小浜島はきれいな海を中心に、島を遊び尽くすアクティビティがたくさんあります。
ここではその中から5つを紹介しましょう。
沢山の魚やサンゴと泳ぐシュノーケリングツアー
小浜島は日本最大級のサンゴ礁群「石西珊瑚」に囲まれた島です。
そのため、島の周りにはあちこちにサンゴ礁が広がっており、絶好のシュノーケリングスポットとなっています。
コハマブルーと呼ばれる透明度の高いコバルトブルーの海に潜ると、サンゴ礁を住み家とする様々な種類の熱帯魚たち、ウミガメやマンタなどに出会えます。
また、あまり潮の流れや波の影響を受けないため、冬でもウェットスーツを着用すれば、充分楽しむことができます。
シュノーケリングは、ダイビングと違いライセンスの必要がありません。
簡単なインストラクションを受け、フィンなどのアイテムを借りたら、初心者の方でも海の散歩が楽しめます。
気軽にトライしてみてください。
透き通る海やマングローブでSUPツアー
SUPは、Stand Up Paddleboardの略で、最近人気の高まっているアクティビティです。
サーフボードより幅の広いボードの上に乗り、パドル1本で自由自在に動き回れます。
安定性が高いことからSNS上では、SUPの上に座ってヨガをやったり、寝転んだりする写真が話題になっています。
この初心者でも乗りこなせるSUPを使った小浜島の海の散歩が人気です。
SUPに乗って、朝焼けや夕焼けを海の上から見るツアーや、マングローブ林の中をのんびり漕ぎながら進む体験をしてみませんか。
お子様連れやカップルに!カヌーツアー
SUPで万一、海に落ちちゃったら!と心配な方やお子様連れには、カヌーツアーをおすすめします。
簡単なインストラクションで、すぐに乗りこなせるようになります。
二人乗りカヌーなら、お子様と一緒に乗ることもできます。
カヌーなら座って漕ぎますし、安定性抜群で、座った目線で海面や風景を眺めるのはとても新鮮です。
カヌーでマングローブ林を抜けていけば、普段は目にしないような草木や八重山特有の生き物、透き通る海の中の魚たちに気がつくことでしょう。
もちろんカヌーで海に漕ぎ出せば、テーブルのように大きなサンゴ礁や熱帯魚たちを間近に見ることができます。
小浜島の海を堪能しつくすダイビングツアー
冒頭にも書きましたように、小浜島は石西珊瑚の中にある島です。
島の周辺には、400種類以上のサンゴ礁が群生しています。
そしてそのサンゴ礁をねぐらにする熱帯魚などの海の生き物もたくさんいます。
本格的に海の中を堪能するなら、ダイビングがおすすめです。
ダイビングはライセンスがないとできないとお考えではないですか?
初心者の方のために、「体験ダイビング」というツアーがあります。
体験ダイビングなら、未経験者はもちろん、泳げない方でも参加できます。
ツアー前に、簡単なレクチャーやウェットスーツなどの装備の付け方、耳抜きまで教えてくれます。
もちろん海中でもインストラクターが一緒ですので、安心です。
小浜島でダイビングをする人の半数以上が初体験とも言われています。
せっかくコハマブルーの海に来たのですから、ダイビングツアーに参加してみましょう。
島を遊びつくす!島内探検ツアー
海のアクティビティが魅力的な小浜島ですが、ほかにもまだまだ魅力があります。
島には、マングローブ林をはじめとするここにしかない自然環境があります。
島内探検ツアーでは、マングローブ林や大岳などを散策しながら、ナナホシキンカメムシやサキシマキノボリトカゲ、オオゴマダラ、オキナワチョウトンボなどを探してみましょう。
マングローブ林は汽水域という海水と真水が混じり合う場所にあります。
干潮時に見に行けば、普段は海にいる生物たちも発見できるかもしれません。
小浜島旅行で欠かせない旅行スポット5選
大きな島ではありませんが、小浜島の観光スポットは10以上あります。
今回はその中から5つを厳選してご紹介します。
シュガーロード
NHKの朝の連続ドラマ小説『ちゅらさん』のロケ地として有名な、さとうきび畑の中の一本道で、その先に海が広がります。
さとうきび畑には、ヤギや牛も放牧されていて、なんとものどかな風景です。
このロードは自転車で走り抜けるのがおすすめです。
港からは2キロメートルぐらいの場所にあります。
大岳(うふだき)展望台
八重山で、もっとも標高が高い99.5メートルある場所が大岳です。
300段近い階段を登ると、360度遮るもののない、エメラルドグリーンの海が広がります。
階段がちょっときついですが、この景色が見られるのはここだけです。
あたり一面にサンゴ礁があることから、八重山諸島がサンゴ礁の列島であることが確認できます。
そして少し遠くに目をやると、石垣島や西表島はもちろん、鳩間島や竹富島も見ることができるでしょう。
体力的に展望台までの階段に自信がない場合は、大岳の西にあり、なだらかな100段の階段で登れる、西大岳の展望台がおすすめです。
海人公園
島の西側の長く突き出た半島の先にある細崎海岸のすぐそばにある公園です。
海に向いた巨大なマンタのモニュメントが展望台になっています。
この海の周りには全長8メートルとも言われるマンタが回遊しています。
じつはモニュメントの巨大なマンタは、海にいるのと同じ大きさです。
遊具も充実していますので、お子様連れにもおすすめです。
トゥマールビーチ
小浜港のすぐそばにあるビーチです。
沖には石垣島が見え、まったく開発されていないビーチですので、浜のお散歩やシュノーケリングにぴったりです。
細崎(くばざき)海岸
前述の海人公園からさらに西へ行った、小浜島の最西端、長く突き出た半島の先にあるのが細崎海岸です。
小浜港からみると、島の正反対にあります。
距離にして5キロ弱ありますので、車で15分程度かかります。
あまり人がいないビーチです。
遠くに西表島や由布島を見ることができます。
小浜島周辺のきれいな海を称える「コハマブルー」とは、この細崎海岸の海のことです。
この沖合は潮の流れが早いですので、注意してください。
小浜島旅行の注意点
南の島の離島という開放感が、小浜島の醍醐味のひとつではあるのですが、自然環境が普段の生活している本土とは勝手が違っています。
そんな、八重山諸島の島ならではの注意点を紹介します。
焼きつく日差しに注意
東京の緯度は35度ですが、小浜島の緯度は24度です。
緯度が低いほど、直射日光は頭の上から降り注ぎます。
気温も、冬こそ最高気温が22度ぐらいにしかならない小浜島ですが、3月にもなればすでに20度を超えてきます。
日差しも春から秋にかけてとても強いです。
夏になれば、日焼けや熱中症の対策も必要になります。
島の紫外線は東京の2倍とも言われています。
帽子や日焼け止め、長袖のシャツ、サングラスなどの用意が必要です。
フェリーの時間に注意
のんびりした南の島ですが、フェリーは原則時間通り出発します。
しかし、多くの旅行者が訪れる晩春から秋にかけては台風のシーズンでもあり、最悪の場合欠航することも考えておかなければなりません。
欠航かどうかは、出航時間ぎりぎりまでわからないことも多いです。
復路の場合、石垣島からフェリーが来ないことが決定したら欠航です。
急な雨に注意
小浜島は亜熱帯地方に属しています。
この地方特有の雨の降り方にスコールがあります。
とつぜん滝のように降ったかと思うと、短時間で止んでしまうのが特徴です。
南の島と言うと、青い空のイメージですが、雨具の用意は必須です。
まとめ
いかがでしたか?
八重山諸島のなかでも、人気の石垣島、西表島に近い小浜島について紹介しました。
ドラマの舞台になった島でもあり、そのロケ地巡りや、白砂のビーチは魅力的です。
また人気のSUPやカヌーを使っての海辺の散歩や、シュノーケリングやダイビングでの海中散歩も小浜島ならではのアクティビティです。
ぜひ小浜島旅行を計画に組み込んで、すてきな思い出を作りましょう。